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Kanon投稿'09年 秋・優秀賞 発表!

『Kanon』ホームページ上で2009年4月(第32回)~6月(第34回)に発表された入選作品のなかから、俳句・短歌・川柳・詩の各ジャンルで優秀賞を選出しました。栄えある優秀賞に輝いた4名の作品は、『Kanon』Vol.16誌上にも掲載し、書家・石毛龍泉氏の書作品を贈呈します。
『Kanon』Vol.16には、優秀賞の作品以外に第32回~第34回の入選作品をすべて掲載しています。ぜひご覧ください。
緑風を捲いて少女の逆上がり
第34回大賞/東京都・秋音
グランドに両手をついて構えればスタートラインの白の眩しさ
第33回大賞/京都府・麻倉 遥
花吹雪めがけて通る車いす
第33回特選/北海道・福助
「おさまりすぎで面白くない踊りね」と言われた日
その夜

いつものように針を持ったが
ふと思いついて

足袋のほつれを 繕うのをやめた

ええい もう 捨てちまえと
少々乱暴に

丁寧で質素な自分を 切り離した

何度も繕った足袋 見たくもない

さようなら


次の朝

息の詰まる程 くいこむような白い襟
後れ毛のない引き詰めた髪

それらは何も変わりは無いが

ただ新しい まっさらな足袋の白さが
踏み出すわたしを勇気づける

殻を破れそうな気がする
誰も気がつかない
一歩
第32回特選/山口県・ひな
選者・朝倉富士子氏より
今回の優秀賞に選ばれた作品にはいずれも色彩がいきいきと見え、そのさわやかな色のイメージを手がかりとして、表現が動的になった。俳句の“緑風を捲いて ”、川柳の“花吹雪めがけて”、短歌の“スタートラインの白の眩しさ”、いずれも切れ味が良く、ことばが動き出す。詩については“足袋の白”が内的緊張感とストイックで良質な詩情を導くキーワードになった。時代のあいまいな風のなかから、すっきりと立ち上がった感性の作品に拍手を送ります。
テーマ:
第32回『旅立ち』
第33回『風薫る季節~1歩前へ』
第34回『若葉の頃~光と影』

●次回の『Kanon』Vol.17誌上には、第35回~第37回の入選作品をすべて掲載し、優秀賞を発表します!!