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Kanon投稿

 

Kanon投稿優秀作 2008年3月17日 第20回

毎月、『Kanon』編集部がWEB投稿作品の中から選んだ作品を、
『Kanon』お勧め作品としてHP上で発表いたします。
大賞1名 特選3名 佳作10名には、『Kanon』編集部からステキなプレゼントをご用意しております。

大賞
「エコとかじゃ ねえよ!」とうそぶき箸出して髪より赤く耳染む二十歳
短歌 徳島県 あいらむ

特選
冬の夜土産差し出す父の手はかすかに震え油のにほい
短歌 神奈川県 岡田弘子

特選
愚直にも背中(せな)を見せては糠のパン薦める父の不味そうな顔
短歌 大阪府 武山次郎

特選
ギター弾く子の指長しシクラメン
俳句 東京都 矢野みはる

特選
言わずとも仕草でわかる子の本音
川柳 滋賀県 もりりん

特選
ひとりごとなのに返事が舞う我が家
川柳 愛知県 福寿庵

特選
三ツ星もかなわぬ母の味がある
川柳 静岡県 浅原幸子

特選
ちょいワルを目指した父がちょいボケる
川柳 神奈川県 福島杏花

特選
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無題

たまに歪で
たまに綺麗で

たまにがきっと丁度いい

だけれどずっと4人がいい

詩 高知県 柑橘系

佳作
悔いたるは『I was born.』を我が母に聞かせたような幼さすべて
短歌 神奈川県 横井麻衣

佳作
あたりまえおいしいごはんと笑い声離れて気付く親の真心
短歌 東京都 トマ子

佳作
雪見れば誰より先に飛び起きて犬よりはしゃぐ私の母よ
短歌 東京都 一杉由衣

佳作
決心し実家に帰れば勝手口涙の訳を問うよに蛍
短歌 栃木県 冨久田照子

佳作
病院の床で眠りし祖母の手にそっと握らせ雛菊の花
短歌 埼玉県 葉月

佳作
「欲しいもの何でも持って来なさい」と父はダイソーユニクロで言う
短歌 京都府 麻倉 遥

佳作
ものごころつかぬ昔のかれこれに親こそ我を生みたまいけれ
短歌 鳥取県 鳥市素彪

佳作
頑張れと呟く母を振り返るほっぺにみかんこれは反則冷た過ぎたよ
短歌 神奈川県 沙耶

佳作
家庭捨て恋に逃げ去る妻たちよこども以上の何が見えしか
短歌 大阪 未森

佳作
父と子の寝相が同じやつづれさせ
俳句 埼玉県 大野慰子

佳作
雪解けのささやかな滝屋根伝い
俳句 岐阜県 コーヘー

佳作
父さんの後につづいてシュプールえがく
俳句 奈良県 高松 光

佳作
君たちの笑顔が母のエネルギー
川柳 佐賀県 こっぺぱん

佳作
会話ならありますメールでピピピとね
川柳 静岡県 千里香

佳作
鬼の角原料は愛と今気づく
川柳 福岡県 ウィッシュ

佳作
マイホームローンがつなぐ家族の輪
川柳 神奈川県 だじゃれまん

佳作
喧嘩して嫌になれない同じ顔
川柳 沖縄県 クーパー

佳作
怒鳴っても寝る時いつもくっついて
川柳 愛知県 金のあかつき

佳作
手作りのギョーザで家族会話増え
川柳 埼玉県 こうのとり

佳作
古着買う子の着ぬ服を妻が着る
川柳 神奈川県 福島海光

佳作
からっぽのお釜見る母にっこりえくぼ
川柳 東京都 いくみー

佳作
川の字はほんの束の間今ハの字
川柳 神奈川県 八十日目

佳作
福よりも大事にしたい山の神
川柳 静岡県 春爺

佳作
にっこりと写真の亡父もいる茶の間
川柳 愛知県 小原久美子

佳作
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無題

反抗期真っ只中の娘から
届いたお誕生日おめでとうメール
口では言えないけれど
いつも感謝しています。
涙で文字がみえません
あなたが生まれた時と同じぐらいに
感動した44歳の誕生日
私のほうこそ素直に言えないありがとう

詩 兵庫県 麻生 蘭

佳作
寝息 >>『詩』作品を表示する>>『詩』作品を閉じる

寝息

気だるい
体位を変えたくて
本文を入力
目が覚める

横の妻を起こして
寝返りを手伝わそうと
多鶴子、多鶴子 と
呼びかける

寝息が聞こえる
いつもだと
すぐに気づくのが
寝入っている

あわてて
声をのみこみ
薄暗がりを頼りに
小じわの目立つ顔を
そっと覗いて見る
安堵の寝顔だ

毎日私を抱き
トイレや風呂に連れて行く

詩 兵庫県 鳩 平和

佳作
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無題

家族は神様が決めたの?
いつもの質問のように子供が私に聞いた
ひいおばあちゃんが決めたんじゃないの?
縁結びのような意味で私は言った
いつか子供もわかる時が来るのかな

詩 埼玉県 沙子

佳作
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無題

私たちは最初から
強い絆で結ばれていたわけではない
ぶつかって 壊れて ボロボロになって
それでも一緒に直してきて
やっと家族になれたんだ
共に歩み、共に学び
幸せや悲しみをわけあって
寄り添うように生きている
それが私たち家族だ

詩 大阪府 近藤己順

佳作
涙 >>『詩』作品を表示する>>『詩』作品を閉じる

本当につらいとき

本当に悲しいとき
傍にいてくれたのは誰だ?
温かいごはんをよそってくれたのは、誰だ?

思い出してみろ
多分その人が、キミの家族だ

詩 埼玉県 蒼ノ下雷太郎

佳作
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無題

母はすぐ眠るのにTVをつける
音に敏感な僕は耳を塞ぐ

母は社会を見るためにTVをつける
社会に敏感な僕は目と耳を塞ぐ

母は笑う為にTVをつける
人に敏感な僕は心を塞ぐ

けれどTVが消されると

母の鼾が恋しくなる

詩 神奈川県 曽根洋毅

総評

家族をテーマにご応募いただきましたが、たくさんの心が和むような作品がたくさん集まりました。
年齢関係なく、家族には物語りを感じるようです。