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Tradition

 

写真/初沢亜利

 

 

 

いけばなへの入り口を作りたい

華道家・池坊美佳

いけばなの歴史を紡ぎ続けてきた池坊家に生まれた池坊美佳さんは、日本の伝統文化としてのいけばなの姿を守りながら国境や業界の枠を越え、花の魅力を伝えるために幅広い活躍をしています。春をテーマに花を生けていただき、いけばなの世界、日本の伝統文化について語っていただきました。

今回生けていただいた、いけばなの題名は「生花二種生」。春の季節感としてレンギョウを使っています。レンギョウの枝に合わせた椿は、静かな春の気配を感じさせています。

池坊の歴史は聖徳太子が建てたとされる京都の『六角堂頂法寺』とともに歩み、“池坊”とは聖徳太子が沐浴されたといわれる池のほとりに僧侶が舎を建てたことに始朝夕、六角堂の仏前にお花をお供えしてきた僧のなかからいけばなの名手がたくさん現れたことから始まっています。

これほどの歴史を持つ池坊を守り継いでいくなかで、いろいろな入り口を用意したいという池坊美佳さんは、日本間がなくても、花器や剣山を使わなくてもできるいけばなを紹介したいと語っています。

「お花をしてくださる方がひとりでも増えるのはうれしいことですが、まずはは日本を知り、日本を愛することが大切だと思います。」


池坊美佳●いけのぼう みか

1970年、華道家元四十五世池坊専永の次女として京都に生まれる。1992年、仏教大学社会学部卒業。華道家元池坊青年部代表。1993年、皇太子結婚式、宮中晩餐の儀における宮殿のいけばなの挿花に参加。1994年、京都三大祭のひとつ“葵祭”の第39代斎王代を務める。日本での各青年部発会式、青年部花展に出席し青年部会員との親睦と交流を図る。また、国内のみならず、海外への出張も積極的に出かけ、いけばなの振興に尽力。2003年4月より『京都館』館長。2004年、映画『二人日和』に出演。著書に『永田町にも花をいけよう』(講談社)。