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Feature

写真/初沢亜利 ヘア&メイク/中台朱美(BRAND NEW FABRIQUE INC.) スタイリング・着付け/大嶋敦子(きものパルワ)
取材・文/かしわぎなおこ(モアナ・サンライズ) 衣装/きものパルワ

 

宝塚の後、人として

和央ようか

2000年、宝塚歌劇団宙組のトップスターに就任。2006年退団当日、宝塚史上最多の約10,000人のファンが劇場周辺へ。2007年1月、退団後初のコンサートは、発売後即座に完売…。数々の輝かしい栄光を残し、惜しまれながら宝塚歌劇団を去り、現在では映画の主演なども務める和央ようかさん。その人となり、演技に対する姿勢を語ってくれた。

「やはり、着物っていいですね。身が引き締まるようで、背筋を伸ばしたくなる」。宝塚歌劇団時代、長身を生かした男装でファンを魅了してきた和央ようかさん。着物の柔らかさとキリッとした雰囲気が相まって、和装姿はまた違った輝きを放つ。昨年、映画『茶々—天涯の貴妃(おんな)』の撮影で訪れた京都で、日本の良さを改めて実感したと和央さんはいう。「京都って、街中に馴染んで日本家屋やお寺が混在し、繁華街でもごく普通に着物を着ている方が多い。それがとても素敵と思って」。

和央さんが育った宝塚歌劇団は、徹底的に厳しいしつけでも有名。「確かに、学校(宝塚音楽学校)で習ったことは本当に厳しかった。そのまま守り続けるのは難しいですけれど、10代の頃にあのしつけを叩き込まれて鍛えられたのは、小さなことでも今の実生活に役立っていると思います。例えば、電話の相手が自分より目上であれば、絶対先に切ってはいけないとか」。

和央さんは宝塚歌劇団を退団した今、男役という型を脱ぎ捨て、ひとりの人として演技に取り組んでいる。しかし、意識的に切り替えることはなく、気負いもまったくない。むしろ在団中から、「男役としてこうあらねば」という考えを持つことはなかったという。
「男役って、やはり架空であり虚構のもの。女が男性を演じることで、一生懸命男性らしくしようと、歩き方や立ち居振る舞いを研究していくと思うのですが、私はトップになる前から意識するのが嫌になって、トップになってからは、さらにどんどん削ぎ落としていきたくなったのです。“タカラヅカの男役”が自分のなかにあったからなのか、それ以上に男性らしく見せようとは、全然意識しませんでした。だから、今も何も変わらないのです」。

 

 

和央ようか●わお ようか

2月15日生まれ、大阪府出身。1988年、宝塚歌劇団初舞台。2000年、宙組トップスターに就任。おもな作品は『ベルサイユのばら2001』『ファントム』『風と共に去りぬ』など。2004年、『BOXMAN』で菊田一夫演劇賞優秀賞を受賞。近年では異例の長さの6年間トップを務め、2006年7月退団。退団後は『JAL音舞台金閣寺』や数々のショーに出演。07年12月公開の映画『茶々—天涯の貴妃(おんな)—』で映画初出演にして主演を果たし、第3回おおさかシネマフェスティバルにて主演女優賞受賞。2008年10月、赤坂ACTシアターにてブロードウェイミュージカル『CHICAGO』主演ヴェルマ・ケリー役。問い合わせはキョードー東京(03-3498-6666)
公式HP:http://www.yokawao.com